〈パート1〉

 

部屋の中を自由に走るのがいいからケージにはとじこめない。

しつけに熟達している方以外はやめたほうがいいでしょう。うさぎはテリトリーを大事にする動物。部屋全体をテリトリーにすると、人間の行動範囲とぶつかって危険だし、自由にさせることでわがままになりやすい。いわゆる、権威性症候群に陥りやすいのですね。住まいはケージ。遊び場はサークルなどで囲った特定のスペースにする。これが最もいいと言えます。

ごはんはいろいろ取り合わせてあげるのがいいから、ラビットフードにさつまいも、にんじん、レタス、りんご、パン、クッキー、ビタミン剤、乳酸菌、などを食べたいだけあげている。

コンテスト種は別として、一般的なうさぎさんは自分の食事の適量をコントロールするのが苦手。人間と同じように、甘いものや柔らかいものも大好きなのです。クッキーや市販乳酸菌は甘味があってうさぎは飛びつきます。しかし、おやつや糖分、さつまいも、などはうさぎの腸内細菌バランスを崩してしまいます。栄養バランスの良いペレットと牧草、少しの葉野菜、水、これがベストの食事です。

持ち上げると暴れるのでハンドキャリーにいれるときはおやつで釣って入れる。

エサで釣って何かをすることは、しつけとしてやってはいけないこと。人間でもそうですね。逆におやつがないと言うことを聞かなくなります。それよりも、まず、じっくりと話し合いして、飼い主との順位付けを理解させるのが先決。飼い主が自由にうさぎを扱えること。これが飼育管理の基本です。

ケージの中にいれてると出せーとうるさいのでおやつをやって静める。

人間とうさぎは共同生活者。あまりうるさいなら、静かにするように言い聞かせる。だめなら、無視する。うさぎから見えないところに行く。どうしても騒ぐなら、キャリーに入れてトイレに入れる。バスルームに新聞紙を敷いて好きなだけ暴れさせる。などでうさばらしさせましょう。でも、まず飼い主との順位付け、つまりしつけを見直しすることが先決です。

具合が悪そうで食べないけど、病院がわからないので2〜3日うさぎのビタミン剤をやっている。

ちょっとした不調を、うさぎが自分で治せる(自己治癒)目安は1日。それ以上不調なら早めに病院で診てもらいましょう。市販のビタミン剤は治療薬ではないので、効果はありません。

トイレをなかなか覚えないので失敗するとしりをたたいて教えている。

たたくのは逆効果。人間もそうですよね。反抗的になるだけです。正しい方法はトイレに運び込んで、おしりをなでてうながすことを何度も繰り返し、失敗しても頭ごなしにはおこらない。数日から数週間かけてじっくりと教えます。うまくできたら、ひたいをなでてほめてやること。必ず覚えます。

ペットショップで大きくなりませんと言われたが、大きくなってしまった。この子はできが悪いと思う。

スタンダードに合致した純血種はそれぞれの体型規格が決まっています。雑種にはこの規格はありません。日本で売られているミニうさぎ、スーパーラビット、ライオンラビット、ドワーフロップ、ネザーランドドワーフ系、などの国内繁殖種はすべて規格はありません。このため、体型はさまざまな子が出るのです。純血種では一定の小さな体型であっても血統管理しない繁殖子は大きな子も小さな子もいろいろ出るのです。

先にメスを飼っていて、ひとりだとかわいそうだから、オスをもう1羽買い、一緒のケージで飼っている。

1羽でさみしいということはありません。飼い主とのコミュニケーションが大事です。うさぎは早い子では4ヶ月で出産できます。オスメスを一緒にしておくと、予期しない交配が起きてしまいます。ベビーの処遇がはっきりしないのなら、必ず別々にしましょう。

小さいほうがよくなつくと思って1ヶ月のベビーを買った。

海外のプロブリーダーの規定では生後8週間までは責任管理と個体チェックの期間と定められています。日本では早めに販売することが多いのですが、個体の形成期間として8週間必要です。それ以前に販売するのは反則。管理し育てる費用を省略したいショップの売り口上ですね。小さすぎると、引き取ってから奇形や病気が出ることが多いのです。

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ベビーを買ったがトイレを覚えない。前の子は教えなくてもちゃんとやった。この子は頭が悪いと思う。

うさぎもひとりひとり性格や体質が違います。昔飼っていた子は美化してしまって、すべてが良い思いでになっている。今度の子はできがよくないのではなく、それが普通なのです。しっかりしつけしてやることが飼い主の責任です。

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